タンパク質不足の原因

今回はなぜタンパク質不足になるのか考えてみましょう。
タンパク質不足になる原因として
①タンパク質摂取不足
単純に食事からのタンパク質の量が足りていない。
毎日:体重1kgあたり1~1.2gのタンパク質が必要
②肝機能低下
肝臓でアルブミンなどを作っている。
③異化亢進
エネルギー不足のため、筋肉を分解してエネルギーとしている。
筋肉はタンパク質、エネルギーに変えることで体内のタンパク質が減る。
④炎症
怪我の修復にはタンパク質が必要。
炎症があると対応しようと免疫細胞が活性化する。
免疫細胞はタンパク質から作られているため、炎症があるとタンパク質が
たくさん使われてしまう。
⑤ストレス
ストレスを受けると、タンパク質(グルタミン)を消費する。たんぱく必要量が増す。
⑥消化力
消化器に問題があり、摂取したタンパク質をきちんと消化吸収できていない。
この場合は単にタンパク質摂取を増やすより、消化補助などする方が効果的である。
消化力をオーバーするようなたんぱく質は体の負担になりやすい。
いくつ当てはまりましたか?
薬局にて血液検査のデータを見せていただくことが多いですが、タンパク摂取量足りていそうな方はあまり見かける機会がありません。
食事内容を見直しはもちろん。
ストレスや炎症対策などは必須です。
どんなに栄養をとっても消費していくものが多いと追いつきません。
そして消化についても考えてみてほしいですね。
昔からお肉ばかり食べていた欧米人と比べて日本人は胃腸が弱い方が多い。
彼らと同じように肉ばかり食べてもしっかりと消化吸収するのはやや困難かと。
酸味のあるものはタンパク質の消化を補助してくれます。
梅干しやリンゴ酢などすっぱいものを食事に取り入れてみてください。
また大根おろしやキウイフルーツなど野菜や果物の酵素で消化補助するのも効果的。
地味ですが毎日、毎食の食事に取り入れることで着実にからだはいい方向へ向かっていけそうですね。